変な絵は実話?雨穴の完全オリジナル創作|ドキュメンタリー風構成が誤解の元

『変な絵』の判定は「実話ではない」です。著者・雨穴がインタビューで完全オリジナルの創作であると明言しており、実在の事件や人物をモデルにした作品ではありません。

作中に登場するブログが実在するかのように検索できる点や、前作『変な家』同様のドキュメンタリー風構成がリアリティを生み、「実話では?」という誤解を招いています。

この記事では、実話ではないと判定できる根拠を整理し、なぜ誤解されるのかについても詳しく検証します。

変な絵は実話?結論

判定
実話ではない
根拠ランク
B(一次発言)
元ネタの種類
なし
脚色度
確認日
2026年4月

『変な絵』は実話に基づく作品なのかという疑問がネット上で多く見られますが、公開情報ベースで検証した結果、判定は「実話ではない」です。著者・雨穴はインタビューで「母性が暗い方向に向かう恐怖を描きたかった」と創作意図を語っており、実在の事件や人物がモデルであるという情報は確認されていません。9枚の絵に隠された謎を解くスケッチ・ミステリーとして、完全なフィクション作品です。

本記事は公式情報・一次発言を優先し、俗説は区別して記載しています。

なぜそう判定できるのか【根拠ランクB】

著者本人が複数のメディアで創作であると明言しているため、根拠ランクはB(一次発言)としています。

雨穴はanan webのインタビューで、本作の着想について詳しく語っています。「飼っているうさぎを傷つけられたら相手を攻撃してしまうかもしれない」という自身の感情から、母性が破壊的な方向に向かう恐怖をテーマにしたと述べています。この発言は、本作が実在の事件を取材して書かれたものではなく、著者の内面から生まれたフィクションであることを明確に示しています。

電ファミニコゲーマーの記者会見(2025年1月)では、『変な絵』の世界30ヶ国での出版が発表されました。この公式の場でも実話ベースであるという言及は一切なく、あくまでオリジナルのミステリー作品として紹介されています。出版元の双葉社からも、本作がフィクションであることを前提とした情報発信が行われています。

さらに、Wikipedia・各レビューサイト・書評メディアのいずれにおいてもフィクション作品として記載されており、実在事件との関連を示す情報は確認されていません。雨穴の他の作品『変な家』『変な地図』もすべてオリジナルの創作であり、シリーズ全体を通じて実話ベースの作品は存在しません。

実話ではないと考えられる理由

著者発言・出版情報・作品構造のいずれにおいても、本作が実話に基づくという根拠は確認されていません

まず、著者・雨穴は覆面系のWebクリエイターであり、YouTubeチャンネルやWebメディア「オモコロ」での活動を通じてオリジナルのホラーコンテンツを発信しています。『変な絵』は2022年10月に双葉社から刊行された書き下ろし長編小説であり、実在のノンフィクションや報道をもとにした作品ではありません。累計発行部数は100万部を突破しており、雨穴の代表作の一つとなっています。

本作は9枚の「変な絵」に隠された謎を読者が解き明かしていくというスケッチ・ミステリーの形式を取っています。物語は複数の時系列と視点人物で構成されており、ブログ記事や子供の絵といった「テキスト内テキスト」を駆使した入れ子構造になっています。この高度に設計された物語構造そのものが、実話の記録ではなくフィクションとして創作されたことを示しています。

作中に登場する「七篠レンの心の日記」というブログも架空のものです。実在のブログや事件記録ではなく、物語の仕掛けとして著者が設計したフィクション上の装置です。

ではなぜ「実話」と誤解されるのか

『変な絵』が「実話では?」と誤解される背景には、複数の要因が複合的に作用しています。

第一に、作中のブログ「七篠レンの心の日記」が実在するかのように検索可能である点です。雨穴作品の特徴として、フィクションと現実の境界を意図的に曖昧にする手法が挙げられます。読者が作中の固有名詞を検索すると、まるで実在するかのような情報にたどり着く体験が「これは本当にあった話なのでは」という錯覚を生んでいます。

第二に、前作『変な家』のメディアミックス展開の影響があります。『変な家』はYouTube動画から書籍化、さらに2024年には実写映画として公開されました。「実在の間取りを分析する」というドキュメンタリー風の構成が大きな話題となり、この前作の印象が『変な絵』にも引き継がれています。「雨穴作品=実話ベース」という誤った認識が広がった結果、本作にも同じ疑問が向けられるようになりました。

第三に、本作のテーマである母性の暗部や児童虐待が、現実に起こりうるリアルな社会問題と重なる点です。フィクションでありながら「現実に起きていそう」と感じさせるテーマ設定が、実話と結びつけて語られやすい要因となっています。物語に登場する子供の絵の不気味さも、現実の心理学的知見を連想させるため、リアリティが増幅されています。

第四に、SNSや掲示板での拡散です。「変な絵 実話」というキーワードで検索するユーザーが多く、それに応じた投稿がさらに拡散されることで、「実話かもしれない」という印象を強化する循環構造が生まれています。読後の衝撃が大きい作品であるため、「これが実話だったら」という形で感想が共有されやすいことも一因です。

モデル説・元ネタ説の有無

ネット上にはモデル説が散見されますが、いずれも公式には未確認です。

SNSや掲示板では「実在の児童虐待事件がモデルではないか」「実際にこのような絵が見つかった事件があるのでは」という推測が見られます。しかし、著者・雨穴がそのような発言をした事実はありません。雨穴自身は「うさぎへの愛情」から母性の恐怖というテーマに至ったと語っており、特定の事件を参考にしたという情報は確認されていません。

また、作中に登場する9枚の絵の謎解き要素についても、実在の事件の証拠資料などを参照したものではなく、著者が独自に設計したパズルです。子供の絵に隠されたメッセージを読み解くという仕掛けは、雨穴が得意とする「視覚的なトリック」の手法であり、YouTubeでの「変な家」の間取り考察動画と共通するアプローチです。

類似の事件が存在するという指摘もありますが、それは作品のテーマが普遍的な社会問題を扱っているためであり、特定の事件との直接的な接続を示すものではありません。公式に確認されたモデルや元ネタは存在しないというのが現時点での結論です。

この作品を読むには【書籍・コミック情報】

『変な絵』の入手方法(2026年4月確認)

  • 単行本:双葉社より刊行(2022年10月発売・累計100万部突破)
  • 電子書籍:Kindle・楽天Kobo等の主要ストアで配信中
  • オーディオブック:Audibleで配信中
  • コミック版:相羽紀行作画、漫画アクション連載(既刊4巻)

※2026年4月時点で映画化の発表はありません。最新情報は出版社公式サイトでご確認ください。

  • 『変な絵』(雨穴/双葉社)― 9枚の奇妙な絵に隠された謎を解き明かすスケッチ・ミステリー。本作の原作小説です。
  • 『変な家』(雨穴/飛鳥新社)― 雨穴のデビュー作。不可解な間取りの謎を解く「間取りミステリー」として、2024年に映画化もされています。
  • 『変な地図』(雨穴/双葉社)― シリーズ第3弾。地図に隠された謎を解くミステリーで、雨穴作品の世界観をより深く楽しめます。

まとめ

判定は「実話ではない」、根拠ランクはB(一次発言)です。

著者・雨穴が完全オリジナルの創作であるとインタビューで明言しており、実在の事件や人物をモデルにしたという公式情報は存在しません。

作中のブログや絵のリアリティ、前作『変な家』のドキュメンタリー風構成からの印象、そして母性の暗部という社会的にリアルなテーマが重なり、「実話では?」という誤解が広まっています。しかし本作は、雨穴が独自に設計したスケッチ・ミステリーであり、完全なフィクション作品です。

今後、著者から新たな発言があれば、本記事の内容を更新いたします。

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