映画『近畿地方のある場所について』の判定は「実話ではない」です。原作は背筋によるフィクション小説であり、実話に基づくという公式情報は存在しません。
モキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)形式の演出や、実在の地域名をぼかしたタイトルが「実話では?」という誤解を生んでいます。
この記事では、実話ではないと判定できる根拠を公式情報ベースで整理し、なぜ実話と誤解されやすいのかについても検証します。
『近畿地方のある場所について』は実話?結論
- 判定
- 実話ではない
- 根拠ランク
- A(公式明記)
- 元ネタの種類
- なし
- 脚色度
- ―
- 確認日
- 2026年4月
映画『近畿地方のある場所について』は、背筋によるフィクション小説を白石晃士監督が実写映画化した作品です。公開情報ベースでは実話に基づくという根拠は確認できず、判定は「実話ではない」です。モキュメンタリー形式で撮影されているため実録風に見えますが、原作・映画ともに完全な創作作品です。
本記事は公開されている情報をもとに編集部が独自に検証したものです。新たな情報が確認された場合、内容を更新することがあります。
なぜそう判定できるのか【根拠ランクA】
映画公式サイトおよび配給元の情報から、本作がフィクションであることは明確であり、根拠ランクはA(公式明記)としています。
映画公式サイトのINTRODUCTIONでは、本作が背筋の小説を原作とした映画化作品であることが明記されています。配給はワーナー・ブラザース映画が担当しており、プレス資料にも「実話に基づく」といった表記は一切ありません。
また、原作者の背筋自身がフィクション作家として活動しており、小説投稿サイト「カクヨム」で連載した創作ホラー小説が本作の原点です。映画の脚本も白石晃士監督と大石哲也が手がけ、背筋が脚本協力として参加しています。
実話ではないと考えられる理由
原作・映画クレジット・制作体制のいずれにおいても、実話との接点は一切確認されていません。
まず、原作は背筋がカクヨムに投稿したWeb小説です。2023年1月28日に第1話が、同年4月20日に最終話が投稿され、同年8月30日にKADOKAWAから単行本として書籍化されました。小説投稿サイトに連載されたフィクション作品であり、ノンフィクションやルポルタージュではありません。
映画版についても、白石晃士監督はモキュメンタリーホラーの名手として知られる映画監督であり、フィクションを実録風に演出する手法を得意としています。本作も監督の作家性を活かした創作映画として制作されています。
作中に登場する地名・人物・事件はすべて架空のものです。「近畿地方のある場所」という表現は実在の特定地点を指すものではなく、物語のために設定された架空の概念です。
ではなぜ「実話」と誤解されるのか
本作が実話と誤解される最大の要因は、作品全体を貫くモキュメンタリー形式の演出にあります。
第一に、原作小説がモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)の構造を採用している点です。編集者が集めた資料や証言を読者が読み進める形式をとっており、カクヨムで累計2300万PV超を記録した連載時から「これは実話なのか」と話題になっていました。フィクションと知りながらも実録を読んでいるような没入感を生む構造が、誤解の出発点になっています。
第二に、「近畿地方のある場所」という実在の地域名をぼかしたタイトルが大きく影響しています。具体的な地名を伏せる書き方は実際のルポルタージュや事件報道でよく使われる手法であり、タイトルだけを見て「実在の事件を扱っている」と受け取る人が少なくありません。
第三に、映画版でも資料映像や証言を再構成する演出が徹底されている点です。菅野美穂と赤楚衛二が演じる主人公たちが、失踪した編集長の残した資料を追う構成になっており、ドキュメンタリー映画のような印象を与えます。白石晃士監督は『コワすぎ!』シリーズなどでモキュメンタリー演出の実績があり、その技術が本作でもリアリティを高めています。
第四に、SNSでの拡散も一因です。「近畿地方のある場所って実話らしい」「元ネタの事件がある」といった不確かな情報が広まりやすいテーマであり、作品の知名度が上がるほど誤解も拡散されやすい構造があります。
モデル説・元ネタ説の有無
ネット上にはさまざまなモデル説が見られますが、いずれも公式には未確認です。
「近畿地方のある場所」のモデルとして特定の地名を挙げる説がネット上に複数存在します。しかし、原作者の背筋も映画の制作陣も、特定の実在地をモデルにしたとは公言していません。
また、作中に登場する怪異や失踪事件について「実際にあった事件がモデルではないか」という推測も見られますが、こちらも公式に確認された情報はありません。モキュメンタリー作品の特性上、実在の都市伝説やオカルト的なモチーフを取り入れている可能性はありますが、特定の実話をベースにしたという公式発言は存在しません。
原作小説は2025年7月25日に角川文庫から文庫版も刊行されており、原作の世界観をより深く知りたい方にはそちらもおすすめです。
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2025年8月8日に劇場公開され、初週4日間で興行収入4.4億円を記録した話題作です。2025年12月8日よりデジタル配信が開始され、2026年2月13日にはDVDレンタルも始まっています。Blu-ray・DVDは2026年3月13日に発売済みです。
まとめ
映画『近畿地方のある場所について』の判定は「実話ではない」、根拠ランクはA(公式明記)です。
原作は背筋がカクヨムに連載したフィクション小説であり、映画版も白石晃士監督による創作作品です。「実話に基づく」という公式な表記や関係者の発言は確認されていません。
モキュメンタリー形式の演出や実在の地域名を匂わせるタイトルが「実話では?」という誤解を生みやすい構造ですが、物語はすべて創作です。ネット上のモデル説や元ネタ説についても、公式に確認されたものはありません。
今後、原作者や制作陣から新たな発言があれば、本記事の内容を更新いたします。

