ワンモアタイムワンモアチャンスは実話?山崎まさよし本人が着想を語る|死別説に公式裏付けなし

山崎まさよしの名曲「One more time, One more chance」の判定は「実話ではない」です。「亡くなった恋人に捧げた曲」という説に公式な裏付けはありません。

山崎まさよし本人がインタビューで語った楽曲の成り立ちは、多くの人が信じている「死別説」とは大きく異なっています。

この記事では、実話ではないと判定した根拠を整理し、なぜ「実話の曲」と誤解されるのかについても詳しく検証します。

「One more time, One more chance」は実話?結論

判定
実話ではない
根拠ランク
B(一次発言)
元ネタの種類
なし
脚色度
確認日
2026年4月

「亡くなった恋人に向けた曲」という説がネット上で広まっていますが、山崎まさよし本人は複数のインタビューで、上京後にデビューが決まらず苦悩していた時期の個人的な感情から生まれた楽曲であると語っています。特定の実話や実在人物に基づく楽曲ではなく、判定は「実話ではない」です。

本記事は公開されている情報をもとに編集部が独自に検証したものです。新たな情報が確認された場合、内容を更新することがあります。

なぜそう判定できるのか【根拠ランクB】

楽曲の成り立ちについて本人の発言が複数確認できるため、根拠ランクはB(一次発言)としています。

MOVIE WALKER PRESSのインタビューで、山崎まさよしは「One more time, One more chance」が映画『月とキャベツ』(1996年)のオファーよりも前に完成していた楽曲であると語っています。デビュー前に上京し、なかなか芽が出なかった時期の苦悩や孤独感から自然と生まれた曲であると説明しています。

オリコンのインタビューでも、山崎まさよしはこの曲について「歌そのものが生きている感じ」と語っています。発売から28年以上が経過してもなお多くのリスナーに支持されていることへの感慨を述べる一方で、特定の実話や死別体験に基づく楽曲であるとは一切語っていません。

これらの一次発言はいずれも公開メディアで確認可能な情報源に基づいています。ネット上の匿名投稿やまとめサイトではなく、本人が自らの言葉で語った内容であるため、根拠としての信頼性は高いといえます。

また、音楽メディア「reminder」の記事では、上京してデビューが決まらず悶々としていた時期の個人的な感情を「切ないラブソング」として表現した楽曲と紹介されています。いずれの情報源においても、「亡くなった恋人のために書いた曲」という言及は確認されていません。

実話ではないと考えられる理由

本人発言・楽曲の制作経緯・公式情報のいずれも実話との接点がないことが、実話ではないと判定した理由です。

まず、山崎まさよしが「死別体験」を語った記録は存在しません。本人が一貫して語っているのは、18歳で上京した後、オーディションを受けるも思うように進まなかった時期の苦悩です。歌手志望でオーディションに臨んだところ実際には俳優のオーディションだったというエピソードも語られており、当時の行き場のない感情が楽曲に込められたとされています。

次に、楽曲は映画『月とキャベツ』のオファーよりも前に完成していたという事実があります。映画のために書き下ろされた楽曲ではなく、山崎まさよし自身の個人的な感情から生まれた作品です。映画側が楽曲を気に入り、主題歌として採用した経緯が語られています。

さらに、楽曲の公式クレジットや発売時のプレスリリースにも「実話に基づく」「実体験を歌った」といった表記は一切ありません。1997年のシングル発売以降、レコード会社からもそのような情報は発信されていません。

ではなぜ「実話」と誤解されるのか

歌詞の表現・映画との結びつき・SNSでの拡散が複合的に重なり、「死別ソング」という誤解が広まりました。

第一に、歌詞の「ふいに消えた鼓動」という表現が最大の要因です。この一節から「恋人の死」を連想するリスナーが多く、歌詞考察サイトでも「死別を暗示しているのでは」という解釈が広まっています。ただし、この表現が具体的な死別体験を描いたものであるという公式な説明はありません。

第二に、「いつでも捜しているよ どっかに君の姿を」というサビの歌詞が、もう会えない人を探し続ける切なさとして受け取られやすい点があります。恋愛における別れだけでなく、死別と解釈できる余地が歌詞に含まれていることが、俗説の根拠とされています。

第三に、アニメ映画『秒速5センチメートル』(2007年)の主題歌として使用されたことが、誤解を決定的に強めました。新海誠監督の同作品は「もう届かない想い」をテーマにしており、エンディングで流れるこの楽曲と作品の切ないラストシーンが強く結びつきました。主人公が初恋の相手ともう会えないまま大人になっていく物語が、「実話の曲に違いない」という印象を多くの視聴者に与えたと考えられます。

さらに、2025年10月に公開された実写映画版『秒速5センチメートル』でも、本楽曲のリマスター版が劇中歌として採用されました。新たな世代の観客にも楽曲が届いたことで、「死別説」が再び話題になる機会が生まれています。

第四に、SNSや掲示板で「この曲は亡くなった恋人に捧げた実話の曲」という投稿が繰り返し共有されたことも大きな要因です。出典のない情報が拡散され、あたかも公式に認められた事実であるかのように定着してしまいました。

モデル説・元ネタ説の有無

ネット上で流布する「死別説」は、いずれも公式に確認されていない俗説です。

最も広く流布しているのは、「山崎まさよしの恋人が亡くなり、その体験を歌にした」という説です。歌詞の中の「ふいに消えた鼓動」や「夏の想い出がまわる」といった表現が、亡き恋人への追悼として解釈されています。

しかし、山崎まさよし本人がこの説を肯定した発言は一切確認されていません。本人が語っているのは一貫して「上京後の苦悩」であり、歌詞の「君」が特定の実在人物を指しているという発言もありません。

一部の歌詞考察サイトでは、「君」は故郷への郷愁やかつての自分自身を象徴しているという分析も見られます。歌詞に登場する「桜木町」は、山崎まさよしが上京後に住んでいた横浜の実在の街であり、恋人との思い出の場所というよりも、苦悩の時期を過ごした生活圏として登場していると考えるのが自然です。

いずれにしても、この楽曲に実在の人物や出来事をモデルとした公式な元ネタは存在しません

この楽曲が使われた作品を見るには【配信情報】

「One more time, One more chance」は複数の映画作品で使用されています。2025年10月公開の実写映画『秒速5センチメートル』でも劇中歌としてリマスター版が採用されました。

関連作品の配信状況(2026年4月確認)

『秒速5センチメートル』(2007年・アニメ映画)

  • Amazon Prime Video:配信あり
  • U-NEXT:見放題配信中
  • DMM TV:配信あり
  • Netflix:配信あり

『月とキャベツ』(1996年・映画)

  • U-NEXT:見放題配信中

※配信状況は変動します。最新情報は各サービス公式サイトでご確認ください。

まとめ

判定は「実話ではない」、根拠ランクはB(一次発言)です。

山崎まさよし本人が複数のインタビューで楽曲の成り立ちを語っており、それは「亡くなった恋人の歌」ではなく「デビュー前の苦悩から生まれた曲」です。

歌詞の表現や『秒速5センチメートル』との結びつきから「死別ソング」「実話の曲」という解釈が広まっていますが、これらは公式に確認されていない俗説です。楽曲の持つ普遍的な切なさが、リスナーそれぞれの体験と重なることで、さまざまな解釈を生んでいると考えられます。

今後、山崎まさよし本人から新たな発言があれば、本記事の内容を更新いたします。

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