映画『テケテケ』の判定は「実話ではない」です。都市伝説を題材にしたオリジナル脚本であり、実話に基づくという公式情報は存在しません。
元ネタとされる「北海道の鉄道事故」も、50年分の記録を調べて該当事件が確認されなかったという調査結果があります。
この記事では、実話ではないと判定できる根拠を整理し、なぜ「実話」と誤解されるのかについても詳しく検証します。
テケテケは実話?結論
- 判定
- 実話ではない
- 根拠ランク
- E(俗説)
- 元ネタの種類
- なし
- 脚色度
- ―
- 確認日
- 2026年4月
映画『テケテケ』は2009年公開のホラー作品で、日本の都市伝説「テケテケ」を題材にしています。公開情報ベースでは、本作が実話に基づくという根拠は確認できません。監督の白石晃士、脚本の秋本健樹によるオリジナル作品であり、映画のクレジットにも「実話に基づく」という表記はありません。判定は「実話ではない」です。
本記事は公開情報・一次発言・原作・報道資料を優先し、俗説は区別して記載しています。
なぜそう判定できるのか【根拠ランクE】
本作が実話であるという根拠が存在しないため、根拠ランクはE(俗説)と判定しています。
白石晃士監督・秋本健樹脚本によるオリジナル作品であり、映画.comやシネマトゥデイなどの作品情報サイトにおいても、本作は都市伝説を題材にしたホラー映画として紹介されています。「実話に基づく」「Based on a true story」といった表記はどこにも確認できません。
都市伝説「テケテケ」そのものについても、実在の事件との接続を示す一次資料は存在しません。オカルト雑誌「ムー」のウェブ記事では、テケテケの起源とされる北海道の鉄道事故について50年分の記録を調査した結果、該当する事件は確認されなかったと報告されています。
つまり、映画の題材となった都市伝説自体に実話の裏付けがなく、映画も公式に実話ベースとは一切謳っていないことから、根拠ランクEとしています。
実話ではないと考えられる理由
映画・都市伝説の両面から見ても、実話との接点は確認されていません。
まず、映画『テケテケ』は白石晃士監督による完全オリジナルのホラー作品です。主演は大島優子(当時AKB48)で、2009年3月21日に公開されました。上映時間は72分で、配給はアートポートが担当しています。公式の作品情報やクレジットのどこにも、実在の事件や人物をモデルにしたという記載はありません。
次に、都市伝説「テケテケ」の内容を確認します。テケテケとは、下半身のない霊が両腕で這いながら「テケテケ」という音を立てて追いかけてくるという怪談です。1980〜90年代に学校の怪談として全国に広まりました。
起源としてよく語られるのは「北海道で鉄道事故に遭った女性の霊」という説です。旭川や室蘭が舞台とされることが多く、冬の極寒で血管が収縮したため即死せず、上半身だけでもがき苦しんだ末に亡くなったという話が伝わっています。
しかし、この説を裏付ける公式な事故記録は確認されていません。オカルト雑誌「ムー」のウェブ記事では、北海道の鉄道事故記録を50年分にわたって調べた結果、テケテケの起源に該当する事件は見つからなかったと報告されています。実在の事件がまず存在し、そこから都市伝説が生まれたのではなく、都市伝説としての語りが先行しており、後から「北海道の鉄道事故」という具体的な設定が付加されたと考えられます。
ではなぜ「実話」と誤解されるのか
テケテケが実話と誤解される背景には、実話風の語り口や具体的な舞台設定など、複数の要因が重なっています。
第一に、都市伝説そのものが「北海道の鉄道事故」という具体的な舞台を持っている点です。「いつ」「どこで」「誰が」という要素が含まれた語りは、実話であるかのような印象を与えます。実際には、これらの具体的な設定は都市伝説が広まる過程で後から付加されたものと考えられています。
第二に、都市伝説としてのリアルな語り口があります。「友達の友達が実際に見た」「地元では有名な話」といった伝聞形式で語り継がれるため、聞いた人が実話だと信じやすい構造になっています。学校の怪談として子どもたちの間で広まったことも、体験談として受け取られやすい一因です。
第三に、カシマレイコ伝説との混同があります。「カシマさん」は下半身を失った女性の霊が現れるという都市伝説で、テケテケと共通する要素が多く、ネット上ではしばしば同一視されています。映画『テケテケ2』では実際にテケテケの正体がカシマレイコとして描かれており、両者の混同がさらに進みました。複数の都市伝説が絡み合うことで、「どれかは実話なのでは」という印象が強まっています。
第四に、映画化そのものが「実話だから映画になった」という誤解を生んでいる面があります。ホラー映画の中には『死霊館』や『エミリー・ローズ』など実話ベースの作品が多く存在します。そのため、ホラー映画=実話ベースという先入観が働きやすく、テケテケについても「映画になるほどの実話があるのでは」と考える人が少なくないと推測されます。
モデル説・元ネタ説の有無
ネット上にはいくつかのモデル説が存在しますが、いずれも公式には未確認です。
最も広く語られているのは、「北海道で鉄道事故に遭った女性」がテケテケのモデルだとする説です。旭川や室蘭の踏切で下半身を失った女性の怨霊がテケテケになったとされています。特に室蘭では「冬の寒さで血管が収縮し、即死せずにしばらくもがき苦しんだ」という詳細な描写が加わっていますが、前述の通り、鉄道事故記録からは該当する事件が確認されていません。
また、室蘭の童謡「サッちゃん」都市伝説との結びつきも語られています。童謡「サッちゃん」の歌詞に隠された意味として「女子中学生が踏切で下半身を切断されて亡くなった」という説があり、これがテケテケの起源と関連づけられることがあります。「サッちゃんの4番の歌詞を知ると呪われる」という派生的な都市伝説もありますが、いずれも一次資料による裏付けはありません。
このほか、沖縄発祥説や兵庫県加古川発祥説も存在します。沖縄では1980年代に「テケテケェ〜」と呼ばれる少年の怪談が語られていたとされ、加古川では戦後の鉄道事故がテケテケの起源とする説があります。いずれも地域ごとに異なるバリエーションが生まれており、テケテケの起源を単一の実在事件に遡ることはできません。
テケテケに関する都市伝説研究としては、松山ひろし著『呪いの都市伝説 カシマさんを追う』があり、カシマさん伝説の起源や変遷が詳しく調査されています。テケテケとカシマさんの関連を知りたい方には参考になる一冊です。
この作品を見るには【配信情報】
映画『テケテケ』は複数の動画配信サービスで視聴可能です。
配信状況(2026年4月確認)
- Amazon Prime Video:レンタル配信あり
- U-NEXT:要確認
- DMM TV:配信あり
- Netflix:要確認
※配信状況は変動します。最新情報は各サービス公式サイトでご確認ください。
まとめ
判定は「実話ではない」、根拠ランクはE(俗説)です。
映画『テケテケ』は白石晃士監督によるオリジナルのホラー作品であり、実話に基づくという公式情報は存在しません。題材となった都市伝説「テケテケ」についても、北海道の鉄道事故記録50年分を調査した結果、起源とされる事件は確認されていないと報告されています。
「北海道の鉄道事故」という具体的な舞台設定や、カシマレイコ伝説との混同がネット上で「実話」という印象を強めていますが、いずれも一次資料による裏付けはありません。都市伝説としてのリアルな語り口が、実話であるかのような誤解を生んでいると考えられます。
今後、制作陣から新たな発言や情報が確認された場合、本記事の内容を更新いたします。

